ヤマトスチールの環境配慮型鋼材「+Green」、三井不動産の物流施設が初採用

ヤマトスチールの環境配慮型鋼材「+Green」、三井不動産の物流施設が初採用

兵庫・尼崎で、不動産業界の脱炭素化加速図る

建設用鋼材などを手掛ける大和工業は6月24日、子会社のヤマトスチール(兵庫県姫路市)が今年4月に発売した環境配慮型鋼材「+Green」に関し、三井不動産株が兵庫県尼崎市で開発している物流施設「三井不動産ロジスティクスパーク(MFLP)尼崎I」の建材として採用されたと発表した。

「+Green」が採用されたのは初めて。MFLP尼崎Ⅰは2025年4月末の竣工予定。


MFLP尼崎Iの概観


「+Green」のロゴマーク(いずれも大和工業提供)

大和工業は環境負荷の少ない電炉法による製鉄を半世紀以上にわたり続けており、省エネ化・合理化といった自助努力を積み重ね、製品当たりの温室効果ガス排出量を国内トップクラスの水準まで低減している。

さらに脱炭素化を促進するため、自助努力による削減が難しい排出量を、自然・森林資源に由来する環境価値を用いてオフセット・再エネ化。ヤマトスチールの全ての鉄鋼製品は「+Green」として提供可能という。

物流施設も温室効果ガス排出抑制が強く求められており、他の案件でも採用を広く働き掛けていく考えだ。

(藤原秀行)

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