建設・物流業の「24年問題」対応、重量は68%低減
積⽔樹脂は6月24日、建設業や物流業の「2024年問題」に対応するため、建物の周囲に設置して防犯の役割を担う縦格子フェンスについて、初めて4枚の縦格子の部材を組み立てる方式の製品「テトラフェンス」を発売したと発表した。
(積水樹脂提供)
テトラフェンスは縦格⼦フェンスを4分割できるようにし、2枚セットで梱包することでよりサイズを小さく、軽量化して運搬しやすくした。1梱包当たりの重量は8.4kgと、同社の従来製品から約68%減らし、1スパン(4枚を組み合わせた後のフェンス1枚)当たりの重量も約38%抑えている。
従来品より部材点数も削減することで施工も容易にしている。施工後の補修なども従来品と異なり、4分割したパーツごとに対応できるため、廃棄ロスや費用も軽減できるとみている。
梱包も簡易化が可能で、輸送の際は積載効率が約40%向上(4tウィング車での輸送を仮定した同社従来製品との比較)するため、物流領域のCO2排出量削減にも貢献。パネル梱包には段ボールのみを使用するなど、梱包資材をカットし、環境負荷を減らしている。
同社はこうした取り組みで、施工や物流の負荷を大きくカットできると見込む。
(藤原秀行)