輸送ルート最適化ソフトと掛け合わせてサービス展開、環境負荷低減や業務効率化の効果に期待
三菱倉庫のCVC(コーポレートベンチャーキャピタル)、MLCベンチャーズは6月27日、運用しているファンド「MLCイノベーション1号投資事業有限責任組合」を通じ、電動トラック(EVトラック)を用いた貨物運送を手掛けるスウェーデンのスタートアップEinride(アインライド)に出資したと発表した。具体的な出資額は開示していない。
同社はトラックの高効率運行に関わるソフトウェアの開発と大型EVトラックの運行オペレーションを掛け合わせた、BtoB貨物運送サービスを欧米で展開している。
(MLCベンチャーズ提供)
輸送ルート・配車・充電計画などを最適化し高効率運行を支援するソフトウェアや、独自の充電インフラネットワークの配置・整備、自律運行EVトラックの開発・製造などを強みに、スウェーデンや米国、ドイツを中心に多数のグローバル企業と取引を拡大している。
Einrideのソリューションはドライバー不足、働き方改革、輸配送の高度化・効率化、環境負荷対策といった社会課題の解決に貢献し、三菱倉庫グループが掲げている環境負荷低減や業務効率化支援重視の経営戦略と合致すると判断、投資に踏み切った。
三菱倉庫はグループが国内外に保有するアセットの提供・活用を通じてアインランドの事業成長を支援するとともに、自社グループのサービス内容拡充などにもつなげていきたい考え。
(藤原秀行)