トルビズオン、広島・神石高原町で物流ドローン「DJI FlyCart30」用いた災害搬送訓練実施

トルビズオン、広島・神石高原町で物流ドローン「DJI FlyCart30」用いた災害搬送訓練実施

大型機の性能披露、空路整備システムも活用

大型物流ドローンの販売を手掛けるトルビズオンは7月1日、広島県神石高原町で、アパレルメーカーのNO LIMIT FACTORY(広島県福山市)と共同で6月27日に、中国のドローン大手DJI製物流ドローン「DJI FlyCart30」を用いた災害時の物資搬送訓練を実施したと発表した。

神石高原町は過去に度重なる自然災害を経験しており、その中で地域の強靱化と防災対策が重要視されている。町とNO LIMIT FACTORY、トルビズオンの3者が協力し、最新のドローン技術を用いた実践的な災害訓練に踏み切った。


関係者との記念撮影

訓練では、DJI FlyCart30やDJI Matrice300を投入し、災害時の迅速な物資輸送や被災地の状況把握について、トレーニングを実施。町の協力を得て、トルビズオンが展開しているドローンの空路整備システム「S:ROAD」を活用して実施した。

DJI FlyCart30を使うことで、物資輸送速度と搬送能力、飛行の円滑さと安全性、ウインチ使用時の物資の揺れ防止効果などをチェックした。

この訓練を通じて、DJI FlyCart 30およびDJI Matrice 300の高性能と実用性を参加者に実感してもらい、災害時の迅速な対応力を証明するための重要なデータを収集した。


DJI FlyCart30


現地訓練の様子

今回の訓練を基に、トルビズオンとNO LIMIT FACTORYはFlyCart30の運用技術をさらに発展させ、災害時の迅速な対応体制を構築していくことを目指す。特に、神石高原町は広島県でもドローンの活用が進んでいる地域のため、中国地方全域での空路拡大とS:ROADモデルの理解促進につなげていきたい考え。

S:ROADは、自治体と連携しドローン飛行ルートを整備する仕組みで、安全かつ効率的な空のインフラを提供している。災害時の迅速な対応だけでなく、日常の物流やインフラ点検の効率化も図り、特に交通が制約される地域で大きな効果を発揮するとみている。

トルビズオンはNO LIMIT FACTORYや各自治体との協力を強化し、S:ROADを中心とした包括的なドローン運用ネットワークを構築し、今後も技術革新とサービス向上に努め、地域社会の安全と発展への貢献を目指す。


神石高原町の飛行現場(Google Mapより)

(藤原秀行)※いずれもトルビズオン提供

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