製造から供給までサプライチェーン構築を支援
NTTデータは7月9日、国産の環境負荷が低い航空燃料「SAF」の商用化と普及・拡大に取り組む有志団体「ACT FOR SKY」(アクト・フォー・スカイ)に7月、加盟したと発表した。
ACT FOR SKYは日本の国際航空分野で2050年のカーボンニュートラル実現に向け、企業や自治体などが名を連ねている。事業として国産SAFに直接関与し、サプライチェーン構築の主体となる「ACT Member」と、国産SAFのサプライチェーン構築を支える「SKY Member」で構成。NTTデータは「SKY Member」として加わった。
NTTデータはサプライチェーン運営効率化の面で協力し、SAFの製造から流通まで円滑に実現できるようにしたい考え。
国際民間航空機関のICAOは2022年、国際航空分野で50年までに温室効果ガス排出を実質ゼロにする長期目標を採択。日本政府も同年、国際航空分野で50年までにカーボンニュートラルを達成することを公式に宣言した。
航空分野の温室効果ガス削減施策の中心となるのが、植物などのバイオマス由来の原料や廃食油などに含まれる炭素から製造し、実質的にCO2をほとんど増やすことがない持続可能な航空燃料SAFの利用と目されている。
22年に国土交通省が策定した「航空脱炭素化推進基本方針」では「航空の脱炭素化の推進に当たり、その中核となるのがCO2削減効果の大きいSAFの導入である」と明記。さらに「国際競争力のある国産SAFを安定的に供給するため、国土交通省、環境省、経済産業省および農林水産省の連携により、原料調達を促進するとともに、国産SAFの開発・製造に係る支援を行う」とうたっている。
ACT FOR SKYメンバー
NTTデータはACT FOR SKYで、グローバルIT企業としてのネットワークや知見、経験を活用し、サプライチェーン構築支援や、国産SAFの生産・流通に関わる商取引・国際的な規格や法規制などに対応したデジタルプラットフォームを開発・提供を目指す。
(藤原秀行)※いずれもプレスリリースより引用