水素燃料活用の可能性探る
ヤンマーホールディングス(HD)とアンモニアを使った発電システムを手掛ける米国のスタートアップ、アモジー(Amogy)は7月11日、アモジー独自のアンモニア分解技術とヤンマーHDで開発を進める水素内燃機関(H2ICE)を組み合わせたる新たな舶用エンジンの可能性を検討する覚書を締結したと発表した。
舶用分野の脱炭素化促進のための先進的なソリューション提供を目指す。
両社はヤンマーベンチャーズがアモジーに出資した2023年以来、協業の可能性を模索してきた。覚書締結で双方は連携してアモジーの技術を活用、ヤンマーのH2ICE向けに低コストの水素燃料を供給する可能性について評価を実施していく予定。
アモジーのアンモニア分解技術は、独自の触媒材料を利用することで低い反応温度と高耐久性を持ち、効率の良い水素供給を可能にするとみている。両社で実現可能性を調査し、製品化を検討するとともに、舶用燃料電池システムでも協業の可能性を探る。
(藤原秀行)