ヤマトが東京・豊洲に初の“セルフ型”店舗、5月30日営業開始
ヤマト運輸は5月29日、好きな時に専用ロッカーを介して宅配荷物の受け取りや発送が可能な“セルフ型”の店舗「クロネコスタンド」を東京・江東区のUR都市機構豊洲4丁目団地内に設置、メディアに公開した。同社としては初の試みで、5月30日に営業を開始する。
「クロネコスタンド」店舗の外観(ヤマト運輸提供)
荷物の受け取り場所としてクロネコスタンドを指定した後、店舗を訪れ、同社の会員カード「クロネコメンバーズカード」などの二次元コードを当該荷物が収められているロッカーの読み取り機にかざせば鍵が開き、ドアがオープンする。
受け取った箱を店舗内でそのまま開梱し、資材回収ボックスに箱を捨てて荷物だけ持ち帰ることもできる。箱以外の包装材は回収の対象外。
ロッカーから荷物を受け取り可能
箱を捨てることもできる
ガムテープや包装材も準備
一方、発送に関してはフリーマーケットアプリ大手の「メルカリ」や、インターネットオークション大手の「ヤフオク!」が対象。荷物を同様のやり方でロッカーに収めればヤマトが回収する。ロッカーは157室を備え、ゴルフバックなどの大型荷物にも対応している。
ユーザーの荷物受け取りや発送に関する利便性を高めて宅配利用を促進するとともに、ヤマト側としても荷物の取り扱いに関する負荷を軽減し、業務を効率化したい考えだ。今後は利用頻度などを見ながら設置を増やすとともに、「クール便」の発送に対応することも検討する。
ヤマト運輸の大串隆司常務執行役員は「eコマースの拡大などを受け『好きな時に受け取りたい』『対面せずに受け取りたい』といったようにニーズが多様化している。ぜひクロネコスタンドを通じて新たな体験をしていただきたい」と語った。
大串氏
(藤原秀行)