伊藤忠丸紅鉄鋼とNTTコム、メタル便が鉄鋼物流の脱炭素化へ実証実験開始

伊藤忠丸紅鉄鋼とNTTコム、メタル便が鉄鋼物流の脱炭素化へ実証実験開始

共同配送の効果検証、CO2排出量開示の仕組みなども検討

伊藤忠商事と丸紅の合弁会社、伊藤忠丸紅鉄鋼とNTTコミュニケーションズ、メタル便(千葉県浦安市)の3社は7月30日、伊藤忠丸紅鉄鋼が提供する脱炭素ソリューション「MIeCO2(ミエコ)」を活用し、鉄鋼物流の脱炭素化など持続可能な鉄鋼物流構築のための実証実験を8月1日に始めると発表した。

メタル便は2000年から共同配送のサービスを展開している。3社が連携し、メタル便の共同配送が実際にどの程度、輸送時にCO2排出量を出しているかを可視化することを目指す。

共同配送が専属便の場合に比べて、鉄鋼物流業界のCO2排出量をどの程度削減できるのか効果を検証するとともに、CO2排出量をステークホルダーへ分かりやすく開示する仕組みや、共同配送によるCO2排出量削減分をカーボンクレジット(排出権)化することについても検討する。


専属便と共同配送のイメージ(プレスリリースより引用)

3社は実証結果を12月末までに取りまとめ、共同配送によるCO2削減分を定量的に示す仕組みを確立し、メタル便の実業務への展開を図る。併せて、鉄鋼物流の脱炭素の取り組みに賛同する企業と連携することで、共同配送を活用した持続可能なサプライチェーンの実現にもつなげていきたい考え。

(藤原秀行)

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