ASEAN中心地で事業強化図る
国分グループ本社は8月5日、シンガポールの子会社KOKUBU Commonwealth Trading(国分コモンウェルストレーディング)を通じ、同国で食品卸を手掛けるSan Sesan Global(サン・セサン・グローバル)を買収したと発表した。
7月31日付でサン・セサン株式の80%を取得した。具体的な取得額は開示していない。
国分グループは現行の長期経営計画で海外事業を「基幹」事業化するとの目標を掲げ、ASEAN(東南アジア諸国連合)の中心地として存在感を発揮しているシンガポールを重視している。
同国ではASEAN統括会社のKOKUBU SINGAPORE(国分シンガポール)、食品卸売会社のKOKUBU Commonwealth Trading、低温物流会社のCommonwealth KOKUBU Logistics(コモンウェルス国分ロジスティクス)がそれぞれ事業を展開。ASEANと日本をつなぐ食のネットワーク強化を図っている。
サン・セサンを傘下に収め、シンガポールにおける卸売事業の強化、国内外のグループ各社と連携した商流・物流・商品開発の各機能の飛躍的な向上を図り、国分グループの海外事業を伸ばしていきたい考え。
(藤原秀行)