三菱地所、大阪市内で2件のマルチ型冷凍・冷蔵倉庫開発計画公表

三菱地所、大阪市内で2件のマルチ型冷凍・冷蔵倉庫開発計画公表

幅広いニーズに対応

三菱地所は8月5日、大阪市大正区平尾で、関西エリアでは同社として2件目となるマルチテナント型冷凍・冷蔵物流施設「ロジクロス大阪大正」を開発すると発表した。8月1日に着工した。竣工は2026年1月末の予定。

23年10月に着工した「ロジクロス大阪住之江」に続く物件。今後は、大阪市大正区鶴町でも同じくマルチテナント型冷凍・冷蔵物流施設「(仮称)大阪市大正区鶴町冷凍冷蔵物流計画」を開発する予定で、26年末の完成を念頭に置いている。

「ロジクロス大阪大正」と「(仮称)大阪市大正区鶴町冷凍冷蔵物流計画」を建設することで、同社のマルチテナント型冷凍・冷蔵物流施設の開発実績は累計3件(BTS 型を含めると 5件)となる見込み。

生活様式の変化による冷凍・冷蔵食品の需要拡大を踏まえ、引き続きより幅広いテナントニーズに対応した冷凍・冷蔵物流施設の開発に注力する。


「ロジクロス大阪大正」の竣工イメージ

ロジクロス大阪大正は地上4階建て、延床面積は約2万1400㎡を計画。阪神高速17号西大阪線の大正東ICから約2.5km。大阪市内から兵庫県方面まで広域配送にも対応できると見込む。

倉庫の一部を温度帯可変式とし、入居テナントの希望に応じた倉庫の温度設定を可能にする計画。建物内の事務所系統は災害時に24時間の施設稼働を可能とする非常用発電機を設置、冷却設備も外部に切替分電盤を設けることで、緊急時には外部電源を接続することにより一部冷凍庫の機能を維持できるようにすることを想定している。

冷媒方式は自然冷媒を採用し、CO2削減に配慮。屋上に設置する太陽光発電設備による再生可能エネルギー由来の電力活用も見込んでいる。

建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)が定める最高5つ星の取得に加え、年間の一次エネルギー消費を実質的にゼロとする最高ランク『ZEB』認証の取得を予定している。

■計画概要

所在地 大阪市大正区平尾一丁目3-29 他
アクセス
  • 自動車:阪神高速 17 号西大阪線「大正東 IC」より約 2.5km
  • 電 車:南海汐見橋線「津守」駅より約 1.5 ㎞
  • バ ス:「平尾一丁目」バス停より約 170m
用途 マルチテナント型冷凍冷蔵物流施設(一棟貸し可能)
規模・構造 地上 4 階建、ボックス型、鉄骨造、耐震構造
敷地面積 約 10,600 ㎡(約 3,200 坪)
延床面積 約 21,400 ㎡(約 6,500 坪)
建築主 大正デベロップメント特定目的会社(三菱地所単独出資の特定目的会社)
コンストラクトマネジメント 株式会社三菱地所設計
設計施工 株式会社淺沼組
着工 2024 年 8 月 1 日
竣工 2026 年 1 月 31 日(予定)


周辺地図


「(仮称)大阪市大正区鶴町冷凍冷蔵物流計画」の完成イメージ

「(仮称)大阪市大正区鶴町冷凍冷蔵物流計画」は地上4階建て、床面積は約4万5430㎡(約1万3743坪)を計画。全館で温度可変式・自然冷媒を採用する。

工場や倉庫が集積する大阪市大正区鶴町に位置し、大阪都心(大阪駅)から10km圏内と消費地近郊型の立地。動物検疫検査場所としての指定申請が可能で、多様な物流機能の受け皿となることが期待される。

所在地 大阪府大阪市大正区鶴町1丁目1-17 他
アクセス
  • 自動車:阪神高速 17 号西大阪線「大正東出入口」より約 4.0km、「大正西出入口」より約 4.5km
  • バ ス:「鶴町一丁目」バス停より約 300m
用途 マルチテナント型冷凍冷蔵物流施設
敷地面積 約 21,660 ㎡(約 6,552 坪)
延床面積 約 45,430 ㎡(約 13,743 坪)
開発者 メック都市開発 13 号特定目的会社(三菱地所単独出資の特定目的会社)
竣工 2026 年末予定


周辺地図(いずれも三菱地所提供)

(藤原秀行)

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