三井不と伊藤忠の物流系Jリートが11月に合併へ、資産規模で国内3位浮上

三井不と伊藤忠の物流系Jリートが11月に合併へ、資産規模で国内3位浮上

スポンサー異なる銘柄同士では初、開発でも連携

三井不動産と伊藤忠商事は8月5日、それぞれが物件供給のスポンサーを務めている物流施設系Jリートの投資法人を11月1日付で合併させると発表した。

三井不動産ロジスティクスパーク投資法人(MFLP)がアドバンス・ロジスティクス投資法人(ADL)を吸収合併。

並行して、ADLが資産運用を委託している伊藤忠リート・マネジメントの物流関連部門を分離し、MFLPの資産運用を手掛けている三井不動産ロジスティクスリートマネジメントに移管する。

合併でMFLPの資産規模は49物件・5765億円(取得予定案件を含む)となり、Jリートの投資法人では11位、物流施設を投資対象の軸に据えている銘柄では日本プロロジスリート投資法人、GLP投資法人に次いで3位に浮上する見通し。

今後は物流施設の開発とJリート投資法人への供給の面でも、三井不動産と伊藤忠が連携。より多様な物流施設を運用し、投資家のニーズに対応していくことを目指す。

物流系でスポンサーが異なるJリート投資法人同士が合併したのは初めて。Jリートは株式市場の高騰などのあおりで投資口価格(企業の株価に相当)が伸び悩んでおり、三井不動産と伊藤忠は合併で規模を拡大、物流施設の開発能力も強化し、投資法人の存在感を高めていきたい考えだ。

(藤原秀行)※ロゴマークは三井不動産と伊藤忠の公表資料より引用

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