ヤマトのCVCファンド、衛星データとAI活用し農地管理効率化など支援するサグリに出資

ヤマトのCVCファンド、衛星データとAI活用し農地管理効率化など支援するサグリに出資

初の投資案件

ヤマトホールディングスは8月8日、グローバル・ブレインと運営しているコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)「KURONEKO Innovation Fund2号(KIF2号)」を通じて、衛星データとAI技術を活用し、農業や気候変動の課題解決に取り組むスタートアップのサグリ(兵庫県丹波市)に出資したと発表した。

KIF2号としては初の投資案件。具体的な出資額は開示していない。

サグリは衛星データとAI技術を組み合わせ、農地の区画化・耕作放棄地調査、作付け調査、農地所有者と作り手・担い手のマッチングなどの農地管理効率化のソリューションを展開している。

併せて、世界の農家向けに土壌分析などの営農分野のソリューションも提供している。今後、小規模な農家が多い東南アジアなどでの事業拡大や、土壌分析による肥料削減を通じたカーボンクレジット事業の立ち上げなどが期待されている。

サグリの高い技術力で着実に企業成長を続けている点や、ヤマトグループとも関わりが深い一次産業の支援で成果を上げている点を評価、投資に踏み切った。

(藤原秀行)

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