企画から保守までトータルデザイン可能に
フューチャー傘下のフューチャーアーキテクトは8月20日、グループ会社のワイ・ディ・シー(YDC)と連携し、8月から製造業向けのコンサルティングサービスを強化すると発表した。
両社は米国のソフトウェア開発会社シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェアとパートナープログラム契約を締結。グローバルスタンダードなソリューションをベースにした戦略策定や実装などのコンサルティングサービスを拡大する。
フューチャーアーキテクトはこれまでにも製造業の顧客に対し、知財や設計、受注領域をはじめとしたコンサルティングに加え、IoTを活用したデータプラットフォームの構築やスマートファクトリーなどデジタルツインの支援実績を重ねてきた。今年4月には製造業の知見とテクノロジーに精通した専門チーム「製造・エネルギーサービス事業部」を設置した。
YDCは50年以上にわたり多くの製造業に最適なITをデザインし、付加価値を高めるコンサルティングサービスやシステムを提供してきた。製品情報をベースに部品ごとの仕様を構造化することでマスカスタマイゼーションを実現、売り上げ確保に結び付けるといった独自のコンサルティングノウハウも確立している。
両社が連携することで製造業における企画から受注、設計、製造、物流、保守と支援可能な領域を広げ、ECM(エンジニアリングチェーン・マネジメント)やSCM(サプライチェーン・マネジメント)までも含めた広域のコンサルティングを可能にする。
また、製造業の理想像を全体最適でデザインしたマネジメントシステムやデータ連係を提案することで、製造現場におけるサイロ化を打開し、生産プロセスの効率化や製品品質の向上を後押ししたい考え。
製造業向けコンサルティングサービスの概要(フューチャーアーキテクト提供)
(藤原秀行)