ウェザーニューズ、企業向け気象情報で落雷などに備える工場版の提供開始

ウェザーニューズ、企業向け気象情報で落雷などに備える工場版の提供開始

製造ラインの安定操業確保を支援、倉庫の熱中症リスクも対応

ウェザーニューズは8月28日、工場や物流倉庫の安定操業を支援するため、企業向け気象情報「ウェザーニュース for business」の工場版の提供を始めたと発表した。

工場は落雷による停電や大雨による浸水、強風による排ガスの拡散などが課題となっており、物流倉庫は熱中症リスクにも注意が求められる。特に落雷は影響が大きく、一瞬でも停電すると製造ラインがストップし、再稼働させるまでの時間や原料の大きなロスにつながる。

工場の操業に影響する気象情報をカスタマイズした「ウェザーニュース for business」工場版の開発にこぎ着けた。

工場版は、ユーザーの工場周辺で大雨・強風・落雷・河川水位の上昇・熱中症などの気象リスクをアプリ画面やパソコン版の専用ウェブサイトから確認できる。また、危険性が高い場合は工場管理者などにプッシュ通知やメールで一斉に伝える。

例えば、落雷の場合は工場から30km圏内で発生した場合に「注意」、10km圏内で「警戒」のアラートを発する。工場管理者は「注意」の通知をきっかけに、72時間先までの積算降水量や雨雲レーダーで工場への影響を確認し、製造ラインの停止や自家発電への切り替えなどの対策を講じられると見込む。


36時間先までの「落雷リスク」をアプリで確認


工場周辺の落雷をアラート通知

工場におけるアプリ活用例
・落雷:落雷のアラーム通知を活用した計画的な操業停止や自家発電装置への切り替え判断
・大雨:豪雨が予測される場合は1時間ごと72時間先まで確認できる雨量予測や、川の水位の状況をリアルタイムで把握することで、事前に止水版を用意したり、機材を2階へ上げておいたりといった対策を講じる
・強風:台風時には進路予測を基に資材を適切な場所へ移動させる。工場に設けられた風向や風速などの異なる基準に合わせて、ピンポイントな風予測を用いて適切な気象条件で排ガス処理を行うことができる
・熱中症:物流倉庫や屋外の作業がある場合は気温上昇による熱中症に警戒する


パソコンでは落雷をマップで確認できる


ウェザーニューズの独自気象センサ「ソラテナ Pro」

(藤原秀行)※いずれもプレスリリースより引用

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