日本版フリマサイトで商品購入が可能に。繁体字名「美露可利」採用し普及に注力
メルカリは8月29日、グローバル戦略の一環として、越境取引を通じて台湾へ進出すると発表した。
同日、台湾の消費者がメルカリに会員登録し、Web版メルカリを通じて日本で出品された商品の購入受け付けを開始した。さらに、台湾現地向けのコミュニーケーション強化のため、繁体字名「美露可利」(読みはメルカリ)を使用、普及を促進する。
メルカリは現在、74社の越境EC事業者と連携し、約120の国・地域の消費者に購入代行サービスサイトを通じて、メルカリに出品されている商品を購入できるようにしている。
メルカリグループのシナジーを活かし、グローバルなマーケット展開に向けて、今年8月に米国版メルカリで日本の商品を購入できる新機能「Mercari × Japan」をスタートした。
メルカリの越境取引事業のGMV(流通取引総額)は前年比約3.5倍に成長しているという。
これまで、海外の消費者は越境ECの購入代行サービスサイトを通じてメルカリ出品の商品を購入していた。今後はWeb版メルカリから商品を購入できる。
台湾は3人に1人は訪日経験があるなど、日本の商品が受け入れられやすい市場と判断。進出を決めた。メルカリの越境取引で台湾は取引金額・取引件数ともに中国に次ぐ2位となっており、すでに越境取引が活発という。
現地でのリユース品に対する需要が高まっていることも考慮した。近年は物価上昇が続いている中、節約志向が高まりリユース品へのニーズが増加している上、若年層を中心に、環境意識の高まりからリユース品を選ぶ消費者が増えている。
繁体字中国語のUI(ユーザーインターフェース)で、価格表示を台湾ドルにデフォルト設定する機能を提供する。
アプリの画像はイメージ
(藤原秀行)※プレスリリースより引用