Shippio、22年買収の協和海運新社長に本体から三菱UFJモル・スタ証券など出身の井上氏派遣

Shippio、22年買収の協和海運新社長に本体から三菱UFJモル・スタ証券など出身の井上氏派遣

国際物流のDX加速目指す

Shippioは9月2日、2022年7月に買収した老舗の通関事業者、協和海運(横浜市)の新社長に9月1日付で、三菱UFJモルガン・スタンレー証券など出身でShippioのPlanning / VP of Operationの井上裕史氏が就任したと発表した。鈴木文雄氏は退任した。

協和海運は業歴60年を超えており、Shippioがデジタルフォワーディング事業の隣接領域の通関事業へ進出するため、全株式を取得、子会社化した。

井上氏は協和海運とShippioの経営統合プロセスの中心的役割を担い、両社の協働体制構築に奔走。売上総利益率5%引き上げと成果も挙げていることから、通関事業のデジタル化を加速させる上で最適と判断、同氏を派遣することにした。

協和海運が強みとしている通関領域の豊富な知見とShippioが得意としているテクノロジーをかけ合わせ、デジタル通関を実現していきたい考えだ。


井上氏


鈴木前社長(左)と井上新社長(いずれもShippio提供)

井上裕史氏(いのうえ・ゆうじ)
三菱UFJモルガン・スタンレー証券入社後、投資銀行本部でM&Aやファイナンスのアドバイザリー業務に従事。その後グリーに移り、企業買収や出資案件に従事し、新規事業の立ち上げ、子会社取締役に就任。ウェルスナビで資金調達、IPO準備、経営企画などを担う。メドレーで全社予算統括、新規事業立ち上げ、M&A・PMI、子会社の取締役を務めたのち、2021年にShippioに入りし、コーポレート領域を掌握。

(藤原秀行)

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