三菱地所など3社、米東海岸で大規模物流施設開発に参画

三菱地所など3社、米東海岸で大規模物流施設開発に参画

5棟・20万㎡超、27年全体竣工見込む

三菱地所と大成建設、中央日本土地建物は9月5日、各社の米国法人を通じ、三菱地所グループの米ロックフェラーグループやヴァージニア州の有力デベロッパーMatan(マタン)が推進するヴァージニア港近隣の大規模物流施設開発事業「PORT 460」に参画すると発表した。

敷地面積約243エーカー(約100万㎡)に5棟・総延床面積約22万㎡の物流施設を開発する。全体の竣工予定は2027年、総事業費は約500億円を想定している。


ヴァージニア港(イメージ)


完成予想パース(イメージ)

米国・東海岸中部の物流を担うヴァージニア港は、旺盛な港湾需要に対応するため大規模なインフラ拡張工事が進行中で、工事完了後は米国東海岸で最も深い水深(16.5m)を有する港になる予定。

付近の物流施設は空室率が低位で推移し、今後も物流需要の拡大と賃料上昇が見込まれているため、プロジェクト参加に踏み切った。

計画地はヴァージニア港と、米国を南北に縦断しボストンやニューヨークなどの主要商業都市を結ぶ州間高速道路「I-95」の間に位置。I-95へつながる2つの幹線国道の結接点に面する物流適地という。

貨物車用の駐車スペースを多く備えたClass Aの物流施設5棟を3フェーズに分けて建設。大手小売事業者やeコマース事業者などの利用を見込む。

■「PORT 460」開発概要                                   
所在地:2925 Pruden Blvd, Suffolk, VA
用途:物流施設、商業施設
敷地面積:983,000㎡(全5棟)
総延床面積:約224,000㎡(約68,000坪)
総事業費:約500億円
事業シェア:非開示
着工:2024年9月~2026年(予定)
竣工:2025年~2027年(予定)
施工:Clancy & Theys Construction Co.


貨物車用の駐車スペースを多く設置(イメージ)


東海岸中部をカバーする立地

(藤原秀行)※いずれも3社提供

物流施設/不動産カテゴリの最新記事