リアル店舗とEC向けを同時に保管可能、入出荷も迅速化
プラスオートメーションは9月30日、ファッションのセレクトショップを展開するユナイテッドアローズのマザー倉庫が、プラスオートメーションが取り扱っているロボティクス自動倉庫「AirRob(エアロボ)」を導入、2025年3月に稼働を開始すると発表した。
ユナイテッドアローズはリアル店舗とECの販売が好調なのに伴い、マザー倉庫に加えて複数の外部倉庫も活用していた。同時に、在庫の調整や一元管理の煩雑さ、今後の機動的な拡張性に課題を抱えていた。
AirRobは、リアル店舗とEC向けに十分な多品種在庫を同時に保管可能で入出荷も迅速に済ませられるため、オンデマンドデリバリーの一助になると判断、ユナイテッドアローズが採用を決めた。
(プラスオートメーション提供)
ユナイテッドアローズは既にプラスオートメーションが同じく取り扱っている仕分けロボット「t-Sort」をセンコーとともに安定運用している。
AirRobの一部がt-Sortと同じ機構で、センコーを中心に3社で現行運用フローと照らし合わせた機能の設計・調整をフルカスタマイズで実現しているAirRobとWMS(倉庫管理システム)との連携にt-Sortシステムが有効活用できることなども採用の決め手となった。
AirRobは倉庫のフロアの形状や天井の高さに合わせた設計が可能で、防火区画をまたぐことにも対応する。ラック間のクリアランスやステーション設置スペースが小さく、倉庫スペースをフル活用することができる。600トート/時間/ステーションのピッキングを想定、従来の自動倉庫導入ハードルを下げるよう努めている。
(藤原秀行)