タイミー、医薬品・医療機器の製造・供給現場向けにバイトマッチングアプリの活用働き掛け強化

募集人数は前年同月比3.3倍に、千葉の老舗卸が採用

タイミーは10月3日、物流などの単発アルバイトのマッチングアプリ「タイミー」に関し、医薬品総合商社の岩渕薬品（千葉県佐倉市）が9月に利用を始めたと発表した。

岩渕薬品は今年3月に創業110年を迎えた老舗で、千葉県を中心に営業所と大型流通センターを展開し、製薬メーカーから仕入れた約3万品目の医薬品や医療機器を、病院や診療所、薬局に販売している。

医薬品・医療品機器の販売に加えず、地域の病院、診療所、薬局のサポートも手掛けている。

タイミーは主に同社が運営する流通センター内でのピッキングや商品の補充、段ボールの片付けなどの業務を対象に活用。医療に関する専門知識・技術がなくてもすぐに対応できる業務を切り出して、働き手へ依頼している。

社員や既存従業員の業務量を軽減するとともに、専門知識・技術を必要とする業務に集中できる環境を整え、現場の労働環境の改善や生産性向上に貢献することを目指す。

タイミーは医薬品や医療機器の製造・供給現場の人手不足をカバーするため、今年春ごろからこうした現場向けに“スキマバイト”の普及活動を強化。まずタイミーを活用する主要業界の一つである物流業界でのノウハウを活かし、この度導入した岩渕薬品様を筆頭とする、医薬品・医療機器卸企業のセンターでの採用を積極的に働き掛けている。

専門知識・技術が不要な業務の徹底的な切り出しをサポートすることで急速に利用が広がり、タイミーに掲載された医薬品・医療機器関連のスキマバイト募集人数は、7月で前年同月比約3.3倍に拡大しているという。

（藤原秀行）※いずれもタイミー提供