複数の海外メディア「7兆円規模」と報道
セブン&アイ・ホールディングス(HD)に買収の意向を示しているカナダの流通大手アリマンタシォン・クシュタール(ACT)が、買収額を引き上げた提案を再度行ったことが分かった。
セブンはあらためて、独立社外取締役による特別委員会でACTの再提案の内容を見極め、対応を決めるもよう。
セブンは10月9日、日本経済新聞などがACTの買収再提案を伝えたのを受け「法的拘束力のない非公開の再提案を受領したことは事実」と認めるコメントを発表した。
セブンは再提案の買収額など詳細は明らかにしていないが、複数の海外メディアは同日、ACTが従来の6兆円程度から7兆円規模まで買収額を積み増したと報じた。
ACTは今年夏、セブンに買収を提案したが、セブン側は9月、「企業価値を著しく過小評価している」などと反発、現時点では受け入れられないとの見解を表明していた。
(藤原秀行)