QRコードやRFタグを活用、業務の属人化解消見込む
沖電気工業(OKI)は10月21日、屋内外を問わず、倉庫などに保管している荷物位置を自動追跡できる「荷物位置自動測位技術」を開発したと発表した。
追跡対象の荷物にQRコードやRFタグを貼り付けることで、フォークリフトなどのマテハン機器に設置したスマートフォンやRFIDリーダーから荷物の位置情報を測位することが可能。
荷物位置をさまざまな現場の環境に合わせて自動で追跡できるため、人の記憶に頼ることが多かった荷物保管業務の属人化を解消できると見込む。今後は入出荷作業や在庫管理時の機能を追加させ、2025年に新技術を用いた荷物位置自動測位システムの商用化を目指す。
従来は荷物の保管位置を追跡するには高価な専用機器やセンサーを準備する必要があったが、新技術はOKIが得意とするセンシング技術を生かし、安価な汎用端末が使えるため、荷物保管業務に要するコストを抑えられると見込む。
将来は新技術を応用し、広大な駐車場での自動車の位置追跡など、物流業界以外の幅広い分野もカバーできるようにすることを念頭に置いている。
荷物位置自動測位技術を用いた倉庫管理システム概要図(いずれもOKI提供)
(藤原秀行)