迅速な対応実現目指す
KDDIスマートドローンは10月23日、東京都利島村で、充電ポート付ドローンを用いた災害時の初動調査を想定した試験飛行を行ったと発表した。
東京都が民間と連携し、未来のサステナブルな都市を実現するための取り組み「東京ベイeSGプロジェクト」の一環として9月25~27日に実施した。
試験飛行の様子
充電ポート付ドローンは飛行から充電までを全て自動で行えるのが特徴。インターネット回線経由で遠隔地から飛行実行・現地の映像をリアルタイムに確認することが可能になると見込む。
飛行後にドローンで撮影した映像・写真をクラウドに格納すれば、ドローンを操作しなくても関係者間でデータを取得できると想定している。
今回の実証は通信の安定性などの検証が狙いで、モバイル回線・Starlink Business(衛星通信)を用いた2種類の充電ポート付ドローンを用いて実証に踏み切った。
充電ポート付ドローンで撮影した写真
KDDIスマートドローンは今回の実証で、遠隔地から充電ポート付ドローン設置場所周辺の状態確認が可能なことが分かったと説明。「東京ベイeSGプロジェクト」でサステナブルな社会インフラ管理の実現に向け、社会実装のための実用化実証を継続していく考え。
充電ポート付ドローンで撮影した点検対象施設
G6.0 & NEST(モバイル通信)
DJI Dock2 / Starlink Business
実証では、①災害直後の状態把握を目的とした接合部点検の飛行、②施設全体の状況を把握する為の飛行を中心に撮影を実施。伊豆大島からの遠隔操作により試験飛行を行い、状態が把握できることを確認した。
作成した飛行ルート
①接合部点検の飛行ルート
②施設全体の状況把握の飛行ルート
取得データの一部
(藤原秀行)※いずれもプレスリリースより引用