ZMPの配送ロボット、長崎スタジアムシティが資材運搬に採用

ZMPの配送ロボット、長崎スタジアムシティが資材運搬に採用

ジップラインのハーネスなど、重量物輸送の負荷軽減図る

ZMPは10月29日、長崎市内で10月14日に開業した、ジャパネットグループが運営するサッカースタジアム・アリーナ・ホテル・商業施設・オフィスから成る大型複合施設「長崎スタジアムシティ」で、サッカースタジアム上空を滑走する「ジップライン Supported by 買取専門店 諭吉」のハーネスや関連する資材を運搬するため、ZMP製の配送ロボット「DeliRo Truck(デリロ トラック)」(牽引タイプ)と、ロボット制御システム「ROBO-HI(ロボハイ)」を採用したと発表した。

長崎スタジアムシティは施設全体でロボット活用を計画しており、今後清掃や配達など、さまざまなメーカーのロボット実装を予定しているという。

メーカー・役割の異なるロボットが長崎スタジアムシティ内で稼働する際、ロボハイが各ロボットを一元管理し、安全かつ効率的な運用をサポートする予定。


長崎スタジアムシティで稼働する「デリロ トラック」(牽引タイプ)


長崎スタジアムシティ外観

ジップラインは、オフィス棟「STUDIUM CITY NORTH」屋上から、商業棟「STADIUM CITY SOUTH」屋上を結ぶアクティビティです。ジップラインを滑走した人が装着していた、滑走するための器具(ハーネスなど)をゴール地点で取り外しており、再びスタート地点で新たな滑走者に提供するため、ゴール地点からスタート地点へハーネスや関連する資材、小物類等備品を運搬する必要がある。

非常に重量があるため、業務の効率化・省人力を図るため、配送ロボットの採用を決めた。

「デリロ トラック」(牽引タイプ)はジップラインに必要なハーネスなどを載せ、商業棟とオフィス棟を結ぶ片道約380mのコンコース間を無人で移動する。人手不足に対応するとともに、表情や音声で周囲とコミュニケーションを取りながら自動搬送を行うロボットによる同施設のエンターテイメント性向上も図る。

「デリロ トラック」(牽引タイプ)導入に際しては、長崎スタジアムシティのロボット導入コンサルティングを手掛ける戸田建設の支援を受けている。


デリロ トラックの運搬経路(約380m)

(藤原秀行)※いずれもZMP提供

テクノロジー/製品カテゴリの最新記事