小田急不動産、初の冷凍・冷蔵倉庫を兵庫・西宮で開発へ

小田急不動産、初の冷凍・冷蔵倉庫を兵庫・西宮で開発へ

地元の尼高運輸が1棟借り決定、26年3月竣工見込む

小田急不動産は11月8日、兵庫県西宮市鳴尾浜で新たな物流施設「(仮称)小田急不動産ロジスティクスセンター鳴尾浜コールドストレージ」を開発すると発表した。

同社としては7棟目の自社開発で、冷凍・冷蔵倉庫は第1弾となる。兵庫県でプロジェクトを進めるのも初めて。

地上4階建て、延床面積は8008㎡を計画。兵庫県を地盤とする運送会社の尼高運輸(兵庫県尼崎市)が1棟借りすることを決めており、関西圏における倉庫拠点の一つとして運営する計画。2026年3月の竣工を予定している。

冷凍・冷蔵倉庫のニーズが高まっているのを踏まえ、小田急不動産は今後も積極的に開発機会を探っていく構えだ。


完成イメージ

阪神高速5号湾岸線の鳴尾浜出入口から約1.1km。大阪・神戸の両方面への交通アクセスに強みを持ち、関西圏の広域配送拠点として運営できると見込む。

-25℃~+5℃帯に設定可能な温度帯可変区画、一部+10℃~+25℃帯の定温区画を設定。高エネルギー効率によりコスト削減可能な自然冷媒を採用する。BCP対応として主要設備は屋上に配置する。

■物件概要

所在

兵庫県西宮市鳴尾浜二丁目1番19(地番)

交通

阪神高速5号湾岸線「鳴尾浜」出入口約1.1km

阪神バス「鳴尾浜南第一」停留所徒歩1分

都市計画等

準工業地域、建ぺい率60%、容積率200%

敷地面積

4,064㎡(約1,229.36坪)(登記記録記載面積)

延床面積

8,008.98㎡(約2,422.71坪)(建築確認申請面積)

構造規模

鉄骨造4階建

耐床荷重

15,000N/㎡

梁下有効天井高

5.5m

柱スパン

間口10m以上×奥行10.2m以上

設定温度

1階:+5℃帯、一部-25℃~+5℃帯の可変区画有

2階・3階:-25℃~+5℃帯

4階:+10℃~+25℃帯

トラックバース

12台(10t車または40ftトレーラー7台、4t車5台)

駐車場・駐輪場

22台・11台(予定)

垂直搬送機

2基(1.5t)

荷物用エレベーター

1基(3.5t)

ドックレベラー

4基(別途将来対応用スペース2基分装備)

設計・施工

大和ハウス工業株式会社

コンストラクションマネジメント

さくらマネジメント株式会社

竣工(予定)

2026年3月

■物流施設開発の実績と進捗

所在地

延床面積

竣工時期

1

千葉県印西市

22,751.72㎡

 (約6,882.40坪)

2021年7月

2

千葉県船橋市

19,243.30㎡

 (約5,821.09坪)

2022年2月

3

愛知県一宮市

26,922.21㎡

 (約8,143.96坪)

2022年9月

4

福岡県志免町

11,366.04㎡

 (約3,438.23坪) 

2023年9月

5

愛知県岡崎市

24,346.68㎡

 (約7,364.87坪)

2023年9月

6

愛知県蟹江町

15,778.18㎡

 (約4,772.89坪)

2024年9月

(藤原秀行)

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