NX商事、五洋建設へ船舶用バイオ燃料の供給開始

NX商事、五洋建設へ船舶用バイオ燃料の供給開始

東京湾の海洋土木工事で作業船に、CO2排出削減図る

NXホールディングス傘下のNX商事は11月25日、海洋土木大手の五洋建設向けに11月21日、船舶用バイオ燃料の供給を開始したと発表した。同社が国内の港湾整備事業で大型作業船へ本格的にバイオ燃料を提供するのは初めてという。


B24給油中の五洋建設の作業船「ポコム12号」(NX商事提供)

 
 

同社が供給したバイオ燃料は、廃食用油から製造した「FAME」をA重油に24%混合した「B24燃料」。エンジンの換装などが不要で、既存のエンジン機器でそのまま使える「ドロップイン燃料」の上、CO2排出量を24%削減できると見込む。

FAMEは製品が持続可能な資源や責任ある方法で生産されたことを証明する国際的な「ISCC認証」を取得済み。

多くのCO2が出る海上土木工事で、作業船の脱炭素化が喫緊の課題となっている。五洋建設は東京湾の海洋土木工事でCO2の排出削減を図るため、作業船「ポコム12号」(深層混合処理船)でバイオ燃料を利用。機器類への影響などを検証した上で、今後も積極的に使っていきたい考え。

(藤原秀行)

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