バックオフィス業務削減ソフトや送料低減可能な樽シェアサービスなど展開
クラフトビール業界に特化したスタートアップのBest Beer Japan(ベストビアジャパン、埼玉県朝霞市)は11月29日、プレシリーズAラウンドで総額2.1億円の資金調達を実施したと発表した。累計で調達額は3億円を超えた。
ヤマトホールディングス(HD)と独立系ベンチャーキャピタル大手のグローバル・ブレインが共同で設立したCVC(コーポレートベンチャーキャピタル)ファンド「KURONEKO Innovation Fund 2号」、ぐるなび、埼玉りそな創業応援投資事業有限責任組合、アグリビジネス投資育成、複数の個人投資家が出資した。
(Best Beer Japan提供)
Best Beer Japanは、急成長中のクラフトビール市場で、醸造所のバックオフィス業務を88%削減する管理ソフト、送料を半分に削減できる樽のシェアリングサービス「レン樽」、全国の200以上の醸造所からまとめてビールを購入できるB2Bクラフトビールプラットフォームをそれぞれ展開。
2023年7月に正式リリースしたクラフトビールプラットフォームは成長率が月間33%に達しているという。
クラフトビール市場は26年の酒税法改正を控え、現在の1250億円からさらに成長することが見込まれている。Best Beer Japanは成長機会をとらえ、クラフトビール業界のDXをリードしていきたい考え。
ヤマトHDは出資を通じて、日本のクラフトビールを生産する醸造所と購入側の飲食店が直面する流通課題を把握し、クラフトビール市場のDX化加速に貢献していくことを目指す。
(藤原秀行)