当初6億円計上も、最大で131億円の見通し
横浜冷凍(ヨコレイ)は11月29日、2024年9月期連結決算に関し、気候変動の影響による漁獲量減少で財務状況が悪化した海外取引先向けの売掛金などに絡む貸倒引当金繰入額として、特別損失に計上した額が大幅に増える見込みになったと発表した。
11月14日に開示した決算では監査法人と協議の上、約6億円を計上。しかし、その後監査法人から11月18日に貸倒引当金の増額について再協議の申し入れがあり、検証・協議を続けている。現状では最大でおおよそ131億円を計上する見込みになっているという。
大幅に増額となる特別損失は23年9月期か24年9月期のいずれかの単年度に計上するか、もしくは両方の年度にまたいで計上するかのいずれかになる見通し。同社によれば、過去の債権の一部に支払いの滞留があったため、過去にさかのぼって計上する可能性が出てきているという。
今後、決算の数値変更などに踏み切る。同社は「今回の特別損失計上によるキャッシュアウトはなく、当社のキャッシュフローに問題はない」と強調している。
(藤原秀行)