CO2排出量と廃棄物の削減を実現
NIPPON EXPRESSホールディングス傘下の日本通運は12月5日、大塚製薬と連携し、環境配慮型温度管理容器を利用した国際航空輸送サービスを通じて、CO2排出量削減と廃棄物削減を図ると発表した。
(日本通運提供)
大塚製薬はこれまで、国際航空輸送は使用後に廃棄する使い捨てワンウェイタイプのパッシブ(非電源)型温度管理輸送容器を使用してきた。
サステナビリティの観点から日通と医薬品輸送用の環境配慮型温度管理容器を手掛けるフランスのアンバリゾが共同で提供する、再利用可能な「NX-SOLUTION温度管理輸送サービス 環境配慮型温度管理容器」の導入に踏み切った。
今年2月に大塚製薬の日本発米州向け、11月に欧州向けの一部医薬品の輸出出荷にそれぞれ投入。国際航空輸送における廃棄物排出量削減を図っている。既にCO2排出量と廃棄物の両方を削減できており、両社でさらに連携を深める。
今回のサービは包装貨物に関する国際的なISTA7D条件に対応した高い温度管理性能を有し、容器は再利用可能で世界80カ国・地域での回収に対応している。厳格な温度管理が求められる医薬品輸送で、国際基準レベルで対応しながら資源循環型の物流サービスをグローバルに広げていきたい考えだ。
(藤原秀行)