イーコス、カクヤスに廃食用油を環境負荷低い航空燃料SAFなどへ再資源化するスキーム構築支援

イーコス、カクヤスに廃食用油を環境負荷低い航空燃料SAFなどへ再資源化するスキーム構築支援

配達と同時に回収、5カ月で20t達成

廃棄物の再資源化に関するコンサルティングを手掛けるイーコス(東京都千代田区内神田)は12月5日、カクヤスグループ子会社のカクヤスに対し、レボインターナショナルと共同で、飲食店および家庭から出る廃食用油を環境負荷の低い航空燃料SAFなどに再資源化するスキームの構築を支援したと発表した。

カクヤスから、酒類販売店「なんでも酒やカクヤス」で商品配達と同時にビールの空樽や空き瓶の回収を手掛けている「2Way型サービス」を生かし、廃食用油回収の取り組みができないか相談があったという。


廃食用油の再資源化スキーム

カクヤスの各拠点で回収した廃食用油は社内物流センターおよび各配送センターに集約し、レボインターナショナルが引き取っている。その後、レボインターナショナルがSAFなどのバイオ燃料を製造している。

カクヤスは、液体の油を回収するのは初めての取り組みだったため、自社で一斗缶専用の回収カバーを開発し、飲食店からの廃食油を受け入れることで運搬時の漏れなどを防ぐよう努めている。


一斗缶回収用の専用カバー

カクヤスによれば、廃食用油の回収量は今年6月から10月までの5カ月間で約20tに達した。当初の首都圏に加え、11月からエリアを拡大し、関西・九州エリアでも廃食油の回収をスタート。2way型サービスを活かし、引き続き積極的に回収する。

(藤原秀行)※いずれもイーコス提供

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