MonotaRO、工具などのネット通販で商品検索システムの精度向上

MonotaRO、工具などのネット通販で商品検索システムの精度向上

「結果ゼロ」ケースを7割削減見込む

工具などのインターネット通販「モノタロウ」を展開しているMonotaRO(モノタロウ)は12月18日、モノタロウの商品検索システムの機能を向上させたと発表した。

新たに、検索したい事柄に類似した情報をより多く探し出せる技術「ベクトル検索」を導入。検索の精度を向上させることでユーザーが目当ての商品をより容易に短時間で探し出せるようにした。同社は「検索結果ゼロ」となるケースを現状より7割程度減らせると想定している。



同社はこれまで、検索するワードと商品情報の持つ文字列情報が一致しているかを調べる全文検索システムを活用するとともに、ユーザーの行動履歴などの解析を通じ、同社独自の高精度な検索システムを提供してきた。

ベクトル検索は、テキストの持つ意味に着目して似ているデータを効率的に見つける仕組み。ベクトル検索の技術に加え、モノタロウで取り扱う2300万点以上の商品情報やユーザーの購買行動といった1次データを活用することなどで、一般的なベクトル検索よりもさらに検索窓へ入力された検索ワードと商品間の高い関連度を確保し、検索結果として表示可能にした。

今後は同社が展開している、企業向けの調達支援サービスでも2025年をめどに、同じく検索の精度を高めることを目指す。


ベクトル検索導入前後の検索結果の一例(MonotaRO提供)

(藤原秀行)

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