車両やバッテリーの国内循環型モデル構築図る
三菱HCキャピタルとグループ会社の三菱オートリース、中古車のインターネットオークションを手掛けるオークネットの3社は12月18日、中古EV(電気自動車)リースの普及とEVバッテリーの国内循環型モデル構築に向け協業すると発表した。3社で航続距離保証付きの中古EVリースサービスを展開したい考え。
EV導入に際しては車両価格や維持費が高いなど多くの課題を抱えているほか、国内の中古EVやそのバッテリーは多くが海外に輸出されており、資源安全保障や国内産業の育成などの観点から、国内における中古EV・バッテリーの再利用促進も求められる。
3社が検討する中古EVリースサービスは、三菱HCキャピタルと三菱オートリースが走行距離分析などを通じた顧客の中古EV導入に関するニーズ収集とリース・メンテナンスを担当することを想定。オークネットは最適な中古EVの調達、顧客ニーズに応じて航続距離(リース開始時のEVバッテリーの劣化度合を加味した満充電時の航続距離)の保証などを手掛ける予定。
リース期間が満了した後のEVバッテリーは車両から抜き出し、蓄電池や街路灯などにリパーパス(1次利用を終えた物を、目的を転じて別の製品に組み込んで再度活用する取り組み)する計画。
今後、サービスの構築に向け、三菱HCキャピタルの茨城営業所(茨城県水戸市)に中古EVを導入し、実証実験を始める。
3社で検討する中古EVリースサービスのイメージ(プレスリリースより引用)
(藤原秀行)