セイノーロジックスの米国向け「ひんやり海上混載サービス」が本格始動

セイノーロジックスの米国向け「ひんやり海上混載サービス」が本格始動

第一便がロサンゼルスに到着

セイノーホールディングス(HD)は1月21日、傘下のセイノーロジックスが2024年に提供を始めた米国向け冷蔵混載輸送サービス「ひんやり海上混載サービス」の第一便が12月25日に日本を出発し、1月8日にロサンゼルス港へ無事到着したと発表した。

セイノーロジックスは香港、シンガポール、台湾(基隆)向けに冷蔵混載の「ひんやり海上混載サービス」、併せて香港、シンガポール向けに冷凍混載の「ばりひえ海上混載サービス」をそれぞれ展開、好評を博している。米国も対象に追加し、多様な需要に応えられるようにしている。



ひんやり海上混載はリーファーコンテナを使用し、日本での受託から米国での引き渡しまで全輸送工程を通じて+5℃(ひんやり:冷蔵)を維持することで、日本酒や調味料など品質維持が重要な貨物を安全かつ安定して輸送できるようにしている。

今後は水産品などの冷凍食品に適した−20℃(ばりひえ:冷凍)のサービスも開始する予定。

混載輸送を活用することで、少量貨物でも適切な料金を実現。これまでFCL(フルコンテナローディング)や高価な航空便を利用していた荷主に経済的な代替手段を提供する。

現地法規制に対応するため、専門のコンサルティング会社と連携。輸出手続に不安を抱える顧客を全面的にバックアップする。

さらに、小口貨物でも定期便を利用することで、輸送計画の柔軟性を向上。慢性的に満床状態となっている保冷倉庫も、こまめな入出庫を行うことで効率的に活用できるようにしている。

(藤原秀行)

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