「2~3日」→「1時間」、作業効率が大幅向上
エアロセンスと再生可能エネルギー関連事業を手掛けるエナジー・ソリューションズは2月19日、ドローンとクラウドを活用した太陽光パネル赤外線検査サービス「ドローンアイ」に関し、検査結果をオルソマップ化(上空から地表面を撮影し、ひずみを無くし建物の側面が見えない画像)してタブレット端末で確認できる新機能「ドローンアイViewer」のうち、オルソマップをAIで解析する機能を共同開発したと発表した。
同機能を駆使することで、太陽光パネルに異常がないかどうかをより迅速に確認、対応できるようになるとみている。2月上旬にエナジー・ソリューションズが新サービスとして、AI解析機能の提供を開始した。
「ドローンアイ」はエナジー・ソリューションズが独自で開発した太陽光発電所専用の自動航行航路設計ソフト「ミッションプランナーforドローンアイ」、太陽光パネル専用の赤外線画像解析ソフト「ドローンアイIR解析ソフト」と「ドローンアイクラウド」で構成。ドローンを用いて太陽光パネルを赤外線検査し、モジュール(太陽光パネル)の熱異常発生状況を確認、検査結果を提供することでトラブル回避をサポートしている。
「ドローンアイViewer」は、ドローンで撮影した赤外線動画から高い解像度を維持しながら太陽光パネルのオルソマップを作成し、AIによる自動解析を行うことで高精度の検査結果をタブレット端末で確認できるのが特徴。解析結果は個々の赤外画像を合成した位置情報を含んだオルソマップのため、Googleマップ上に重ね合わせて表示し、タブレットの地図アプリのようにピンポイントの検査場所を簡単に確認することが可能になるという。
これまで「ドローンアイ」による検査結果は、検査実施後から提供まで2~3日要していたが、「ドローンアイViewer」を利用することにより、検査実施後、結果がクラウド上にアップロードされ最終報告書の自動作成まで1時間程度で完了するため、作業効率が大幅に向上すると見込む。
ドローンアイViewerによるオルソ画像(左)と熱異常発生状況が発生した拡大画像(いずれもエアロセンス提供)
(藤原秀行)