28年度以降に年間30万t目指す
ENEOSと三菱商事は2月21日、ENEOS和歌山製造所(和歌山県有田市)で、環境負荷が低い航空燃料SAFの製造設備を建設するための基本設計を共同で実施すると発表した。
ENEOSは2022年から同製造所でSAF製造の事業化に向けた調査を継続してきた。ENEOSが有する製造技術・原料調達に関する知見や広範囲に及ぶ販売網と、三菱商事が有する国内外のSAF原料調達に関する知見を組み合わせ、国産SAFの量産供給体制実現を目指す。
基本設計の対象となる設備では、廃食油、獣脂といった廃棄物や副産物などを主な原料として、2028年度以降に年間約30万t(40万kl)のSAFを中心に、一部ナフサや軽油留分の製造を想定している。
(藤原秀行)