生体データ活用したプロダクトの事業促進図る
生体データからトラックなどのドライバーや現場作業員の体調をAIで分析し安全や健康の維持を図るサービスを手掛けるスタートアップのenstem(エンステム、東京都中央区日本橋小網町)は2月27日、マーキュリアインベストメントが運営する投資ファンド「マーキュリア・サプライチェーン投資事業有限責任組合」をリード投資家として、長瀬産業、既存投資家でベンチャーキャピタルのインクルージョン・ジャパンが運営している「ICJ2号ファンド投資事業有限責任組合」も合わせた計3社から1.4億円の資金調達を実施したと発表した。
調達した資金はプロダクト開発、人材採用・育成、マーケティングに充て、事業拡大を目指す。今回のラウンドは1stクローズと位置付け、2ndクローズに向けて、調達を継続する。
enstemは2019年6月創業。22年6月にドライバー向けに特化したサービス「Nobi for Driver」をリリースし、2年半で累計導入数は300社を超えたという。
24年は作業員向けサービスの「MAMORINU」をリリース。製造業や倉庫業、保守・保全業務などの現場作業員向けに展開しており、Nobi for Driverの基本機能に、作業記録・報告、作業リスクの可視化といったの機能を追加、健康・安全管理に加えて業務改善も後押ししている。
(藤原秀行)