丸紅が中国で冷凍・冷蔵トレーラーのリース事業に参入

丸紅が中国で冷凍・冷蔵トレーラーのリース事業に参入

現地G7社と天津に合弁会社設立、低温物流需要を取り込み

丸紅は6月25日、中国で冷凍・冷蔵トレーラーのリースおよびレンタル事業を行う現地合弁「天津吉紅融資租賃有限公司」(吉紅)を天津市内に設立したと発表した。

同国で商用車向け物流IoT(モノのインターネット)サービスを展開する北京汇通天下物联科技有限公司(G7社)との共同出資によるもので、食品メーカー・小売事業者・物流事業者などに車両のオペレーティングリース、ファイナンスリースおよびレンタルサービスを提供していく。両社は昨年10月にフリートマネジメント関連分野で協業の覚書を締結していた。

中国では可処分所得の上昇に伴い食への安全意識が著しく向上。また経済成長により生鮮食品などの長距離輸送需要が増加しており、今後も低温物流市場は年率約18%の高い伸びが見込まれる。

事業パートナーのG7社は同国で商用車向け物流IoTサービスを約 6万社、合計112万台超の商用車に提供する大手サービスプロバイダー。車両の走行距離・加速度・急ブレーキ・エンジン温度などの運行データを車載デバイスで収集・分析して、顧客にリアルタイムで情報提供することで運行効率の改善や安全性向上など貨物輸送全体の最適化を図っている。

丸紅は北米市場で培った冷凍・冷蔵トレーラーのリース事業におけるノウハウ、G7社の顧客ネットワークと物流IoTプラットフォームを掛け合わせ、同国の低温物流市場の発展に貢献していく考え。

(鳥羽俊一)

経営/業界動向カテゴリの最新記事