横浜の郵便局でドライバーが飲酒し配達業務、出勤時に法定点呼実施せず

横浜の郵便局でドライバーが飲酒し配達業務、出勤時に法定点呼実施せず

「土日は確認しない」常態化か

日本郵便の戸塚郵便局(横浜市)で2024年5月、配達を担うドライバーが業務中に飲酒していたことが分かった。

関係者によると、同郵便局で24年5月11日、問題のドライバーは未明まで飲酒した後、午前9時50分ごろ、軽自動車で配達を開始。その際、貨物自動車運送事業法で義務付けている、飲酒の有無を調べる点呼を実施していなかった。

 
 

このドライバ―はその後、車内で白ワインを飲んだと説明しているという。

ドライバ―がその日の夜、業務を終えて郵便局に戻った際、酒のにおいがしたため、担当者が呼気検査を行った結果、飲酒が発覚した。呼気に含まれるアルコール量から、酩酊状態にあったとみられる。

5月11日は土曜日で、同郵便局では土日の業務時に点呼をしていなかった可能性が高いという。

日本郵便は今年1月、兵庫県内の郵便局でやはり法定の点呼を行わなかったり、行っていたと虚偽の記録をしていたりしたことが判明。全国の郵便局で点呼の実施状況を調べている。

中野洋昌国土交通相は3月18日、閣議後の記者会見で「事案の報告を受けて、所管の運輸支局より再発防止の徹底を指導して、その後、再発防止策の実施の報告を受けている」と説明。

「日本郵便に対しては、今、事実関係を調査して、速やかに報告するよう求めている。事実関係を精査した上で、不備があれば厳正に対処していきたい」と語った。

 
 

(藤原秀行)

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