対応エリア拡大し需要取り込み図る
即時配達アプリを手掛ける香港のLalamove(ララムーブ)の日本法人Lalamove Japanは3月26日、東京都内で記者会見し、日本の事業展開について説明した。
2024年に日本へ進出、首都圏でアプリの展開を始めたのに続き、新たに4月1日から関西圏でもサービスを提供すると発表した。安価でスピーディーに荷物を運んでほしいとの要望が個人と法人の双方で根強いのを受け、対応エリアを拡大し需要取り込みを図る。
アプリは配送を担うドライバーと配送を希望する荷物をマッチングしており、現在は軽貨物車両が対象。1回の配送につき複数の宛先を選択できるようにするなど、一般的な配送サービスと差別化を図っている。
会見に登壇したLalamove Japanの中澤英誠マネージングディレクターは、今年2月に首都圏のサービス対応エリアをそれまでの1都3県に群馬、茨城、山梨などを追加したほか、単身や小規模引っ越しの配送サポートに特化した「セルフ引っ越し配送」サービスも始めたことに言及。
「マッチングプラットフォームであり自社で配送車両を持っていないが故に、より柔軟に、かつより新たに皆様へ配送サービスを提供できるところが強みだと思っている。車両1台貸し切りというところが大きなポイントで、どれだけ乗せても均一料金になっている」と強調。関西圏でもサービスを積極的に広げていくことに強い意欲を見せた。
説明する中澤氏
ゲストとして登場した俳優・タレントの杉浦太陽さんは、自身の出身地でもある関西圏でのサービス開始について、家族と帰省した際、スーツケースの配送をLalamoveのアプリで依頼すればすぐに観光地めぐりに出掛けられるようになると予想。「ご自身の使いようによっては、もう可能性が無限大に広がるアプリだと思っている。安くて速い!は、とにかく大阪人なら誰でも好きだと思うし、学生や単身者の引っ越し利用など需要が高そうで、今後が楽しみ」とエールを送った。
併せて、Lalamoveの配達パートナーのドライバーもコメントし、「ミッションを達成してボーナスを得られたり、車体にLalamoveステッカーを貼るだけで毎月報酬を受けることができるプログラムがあったりと、他社とは違ったメリットを受けられる」とアピールした。
Lalamove Japanは今後、軽貨物車両に加えて1tバンなど大型車両も対象に加えていきたい考え。
撮影に応じる中澤氏と杉浦さん
(佐久間修志、藤原秀行)