日本郵船、スイスのスタートアップから温室効果ガス排出削減の環境価値購入へ

日本郵船、スイスのスタートアップから温室効果ガス排出削減の環境価値購入へ

Scope1を含む「残余排出」を相殺、実質ゼロ化目指す

日本郵船は5月7日、スイスで大気中のCO2を回収・除去する技術「CDR」の開発を手掛けるスタートアップのClimeworks(クライムワークス)と、2026年度から3年間にわたり、異なる脱炭素技術を組み合わせたポートフォリオ形式でCO2排出分を削減することによって得られる環境価値「クレジット」を購入する契約を結んだと発表した。

日本郵船は、クライムワークスからポートフォリオ形式でクレジットを購入する日本企業は今回が初めてと説明している。購入するクレジットは自社のCO2排出量の相殺に充てる。具体的な購入の金額や量は開示していない。

 
 

海運業界では削減努力をしても排出を避けられない「残余排出」が存在するため、クレジットを使って相殺、CO2排出量の実質ゼロ化を目指す。

クライムワークスはバイオ炭、バイオマス発電・CO2回収・貯留技術(BECCS)、風化促進技術を利用し、空気中のCO2を除去・貯蔵する。

(藤原秀行)

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