成田~上海(浦東)で運航開始、10月には成田~シカゴも就航
全日本空輸(ANA)は7月2日、日本の航空会社として初めて、大型の貨物専用機ボーイング777F型機の運航を始めると発表した。
愛称は「BLUE JAY」と設定。同日から成田~上海(浦東)線に投入。今年10月27日には成田~シカゴ線でも就航する。
ANAは同型機採用の狙いとして「中長期的に需要拡大が見込まれるアジア・中国と北米間において、航空機エンジンや半導体製造装置、リチウムバッテリーや医薬品などの危険品・特殊品の輸送を担う」と説明している。
投入したボーイング777F型機(ANAプレスリリースより引用)
ANAは旧来、沖縄貨物ハブを中心にアジア地域で貨物便ネットワークを広範に保持してきた一方、北米路線は旅客便のみの運航だった。同型機の活用でアジア・中国・日本と北米間の大量輸送を実現したい考えだ。
同型機導入に際し、ANAグループのANA Cargoは大型の半導体製造送致や医療機器など細心の注意を求められる品物を扱う輸送サービス「PRIO SENSITIVE」、SUVサイズまでの完成車に対応した自動車輸送サービス「PRIO VEHICLE」など新たな取り組みを展開している。
(藤原秀行)