機体補償と賠償責任補償に対応-
楽天グループの楽天ドローンと「楽天保険の総合窓口」を運営する楽天インシュアランスプランニングは5月21日、東京海上日動火災保険を引き受け保険会社として、ドローンパイロットを育成している「楽天ドローンアカデミー」卒業生と、ドローンのパイロットとドローン利用を希望する企業や個人を仲介する「楽天ドローンゲートウェイ」登録者向けに「楽天ドローン保険」の提供を同日開始したと発表した。
新保険はドローンの機体の損傷リスクに対応する機体補償、ドローンの使用に起因して発生した対人・対物の損害賠償リスクに対応する賠償責任補償を提供。利用者は両方またはいずれかに加入できる。
機体補償は加入条件に適合していれば特定メーカーの機体に限ることなくカバーする。カメラなどの付属品の損傷やデータ復旧費用も補償対象に含められる。
賠償責任補償は保険対象のドローンの所有、使用または管理に起因して、法律上の損害賠償責任を負担することによって被る損害を補う。
2023年12月に国土交通省が新設した「レベル3.5飛行」制度で、第三者賠償責任保険への加入が要件となるなど、ドローン保険の必要性が高まっていることを踏まえ、新保険の提供に踏み切った。
専用ウェブサイトから申し込みが可能で、機体補償、賠償責任補償はそれぞれ3つのプランを用意。利用シーンや希望する補償内容に合わせて選択できる。申し込み完了後、最短翌日に補償を開始する。
国土交通省航空局が管理しているドローン情報基盤システム「DIPS」に対象の機体情報を登録している場合、加入に必要な情報の自動連携で手続きを簡素化できるようにしている。
(藤原秀行)