2000t分、コスト削減など支援
商船三井は5月28日、カーボンクレジット(CO2排出枠)の売買を手掛けるNextGen(ネクストジェン)を通じて、ボリビアのExomad Green(エグゾマッド・グリーン)が燃焼しない条件下でバイオマスを炭化し、木材などに含まれている炭素を固めて外に出ないようにする「バイオ炭プロジェクト」で生み出した2000t分の「技術ベースCDRクレジット」を購入、邦船社として初めて社会全体からの排出分と相殺、償却したと発表した。具体的な購入額は開示していない。
NextGenはスイスのCO2排出枠売買大手South Pole(サウス・ポール)と三菱商事が共同で設立した。
バイオ炭(プレスリリースより引用)
CO2を長期間に渡って除去・固定することで排出枠を生み出す「技術ベースCDRクレジット」は需要の拡大が見込まれるが、技術やコスト面で発展途上の段階のため、まだ購買企業は世界でも数が限られている。
商船三井は積極的に技術ベースCDRクレジットを購買することで、技術革新とコスト削減を支援したい考え。
(藤原秀行)