山田CEOが説明、既存案件の隣接地活用
プロロジスの山田御酒会長兼CEO(最高経営責任者)は6月2日、大阪市内で記者会見し、今後の事業戦略を説明した。
この中で、京都府京田辺市で大型施設の開発を検討していることを明らかにした。同社が開発、2018年に竣工した物流施設「プロロジスパーク京田辺」の隣接地で、物流施設やデータセンターを建設することを念頭に置いている。
「プロロジスパーク京田辺」は第二京阪道路や新名神高速道路のICに近いことなどから、竣工以来満床が続いている。2棟目を開発しても施設利用の需要を期待できると判断、隣接地の約9万5000㎡を活用することにした。
山田氏は既に造成工事に着手していることを明かした上で、建物の着工は2026~27年ごろに、竣工は28~29年ごろになるとの見通しを示した。データセンターとして整備する可能性があることにも言及したが、データセンターの場合は初期投資が巨額になることなどから慎重に検討する必要があると指摘。「現段階では何にするのかは考えていない」と述べた。
物流施設を開発する場合は大規模なマルチテナント型1棟となる公算が大きいものの、テナントの候補企業のニーズなどを受け、BTS型を複数開発する可能性もあるもようだ。
既存の「プロロジスパーク京田辺」横に大規模なマルチテナント型物流施設を開発する場合の竣工イメージ(プロロジス提供)
(藤原秀行)