シリウスジャパン、EC発送代行のSTOCKCREW新拠点にAMR15台納入

シリウスジャパン、EC発送代行のSTOCKCREW新拠点にAMR15台納入

既存拠点に続き採用、需要の伸びに対応目指す

中国系の自立走行型搬送ロボット(AMR)メーカー、シリウスジャパンは6月6日、EC事業者の商品発送代行を手掛けるSTOCKCREW(ストッククルー)が千葉県八千代市で新たに構えている物流拠点「Chiba Dock2」(千葉ドック2)で2025年春、シリウスのAMR「FlexSwift」(フレックススウィフト)シリーズを新たに15台採用したと発表した。


STOCKCREW/Chiba Dock2で稼働しているシリウスのAMR



STOCKCREWは千葉県同市でプロロジスが開発した物流施設「プロロジスパーク八千代1」内で運営しているEC商品発送代行の物流拠点「Chiba Dock」(千葉ドック)で、既にシリウスのAMRを大量に投入、最大で110台を使い、ピッキングの効率化を進めている。

発送代行の需要が伸びているのに対応することを目指し、STOCKCREWはプロロジスが「八千代1」の隣接地で開発した「プロロジスパーク八千代2」内に「Chiba Dock2」を新設、処理能力の拡大を図っている。

Chiba Dockでは従来、1日当たり60人のピッキング作業者が必要だった倉庫オペレーションにシリウスのAMRを取り入れることで、3分の1の20人で運用できるようになったという。


AMR導入前後の作業者人数の比較

人手のみで作業していた場合と比較し、1時間当たりの処理行数が50%向上、生産性を大幅に改善した。


AMR導入前後の効率比較



作業員60人体制の場合と、作業員30人+AMR60台体制を比較した場合、1カ月当たりの倉庫オペレーションコストを20%以上削減することに成功した。


AMR導入前後のコスト比較

倉庫内におけるピッキング作業者の1日当たりの平均移動距離(歩数)は、AMRとゾーンピッキングを組み合わせることで、従来の約2万歩から約6500歩へ65%以上短縮できた。


AMR導入前後の作業者の歩数比較(いずれもシリウスジャパン提供)

(藤原秀行)

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