ハコベル、配車計画支援システムに定期配送・固定ルート組みサポート機能を追加

ハコベル、配車計画支援システムに定期配送・固定ルート組みサポート機能を追加

多店舗展開企業や量販店向けの現場なども導入しやすく

ハコベルは7月8日、配車計画支援システム「ハコベル配車計画」で新たに「定期配送・固定ルート組支援機能」を搭載したと発表した。

納品先ごとに車両・ドライバーを固定したいという配送現場で、普段の納品先への配送を優先しながら、車両台数をなるべく増やさずに荷量増加に対応できるようなルート組みができるようになった。多店舗展開企業や量販店向け配送の現場などもハコベル配車計画を導入しやすくなるとみている。

 
 

多店舗展開企業や量販店向けの配送では、「同一ドライバーが同じ納品先へ繰り返し配送すること」により、現場の習熟度が向上し、納品トラブルやミスの削減が期待される。その一方、繁忙期や特売日など想定以上の荷量増加が発生する、急な欠車により他のドライバーが担当するなどの場合には、従来の固定ルートを維持しようとすると配車組みが困難となるケースも少なくなかった。

そうした実態を踏まえ、ハコベルでは「定期配送の安定性」と「繁忙期の柔軟性」を両立するための仕組みとして新機能開発に踏み切った。

これまでの計算ロジックでは、配送コストの最適化、いかに少ないトラック台数で配送を行うかを優先するため、納品先ごとの車両・ドライバーの固定が考慮されないケースがあった。新機能で納品先ごとの車両・ドライバーの固定を考慮しながら配送コストの最適化計算も行えるようにした。


繁忙期対応の例


欠車時対応の例

納品先とドライバーの組み合わせを「高・中・低」など任意のランクで分類。通常時はランクの高い組み合わせを優先的に割り当て、習熟度の高いルートを作成する。

 
 

また、荷量と車両台数にギャップがある場合には、高ランクに設定した固定ルートの組み合わせも加味しつつ、中~低ランクの納品先の割り当て量を増やしたルートを生成。需要とリソースの増減に柔軟に対応する。


DXサービス全体像(いずれもハコベル提供)

(藤原秀行)

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