データ集計が1日当たり最大6時間→10分に大幅短縮、荷待ち改善の対策進む
ハコベルは7月10日、アサヒロジがハコベルのバース管理システム「トラック簿」の複数箇所積卸オプションを活用したと発表した。
アサヒロジは2024年度、待機時間削減を目指し全社的に待機時間の分析ツール導入をスタート。ハコベルによると、このうち構内に5つの倉庫を持つ明石支店(兵庫県)がオプションを駆使したことで、ツールの入力作業をそれまでの最大360分/日から10分/日まで大幅に短縮することができた。
さらに、正確な待機時間を可視化したことで課題が鮮明になり、効果的な対策を講じられたという。
(ハコベル提供)
アサヒロジ明石支店は、アサヒ飲料明石工場の在庫管理と入出荷が主な業務で、自動倉庫システムやトレーサビリティシステムを活用してリアルタイムで在庫を把握するなど、最適な在庫水準の維持に努めてきた。
物流総合効率化法の施行を前に全社的な待機時間削減に取り組む中、明石支店は複数箇所の積み降ろしによる運行の複雑さが、正確な待機時間把握の大きなハードルになっていた。そこで2024年12月、待機時間を正確に把握するため、トラック簿を採用した。
アサヒロジはトラック簿導入で得たデータを分析することで、トラックが滞留しやすい時間帯や空いている時間帯が見えてきたため、滞留が発生しがちな倉庫の処理能力向上と出荷分散化を図り、待機時間の削減を進めていく構えだ。
(藤原秀行)