独立系コンサルファームのレイヤーズ、「CLO賢人俱楽部」立ち上げ

独立系コンサルファームのレイヤーズ、「CLO賢人俱楽部」立ち上げ

業界超えて参画、本音で議論できる場を提供

日本発の独立系コンサルティングファーム、レイヤーズ・コンサルティング(東京都品川区上大崎)は7月10日、大企業の「物流統括管理者(Chief Logistics Officer、CLO)」を中心とした異業種少数参加のクローズド型倶楽部「CLO賢人倶楽部」を立ち上げたと発表した。7月8日に第1回の会合を開催した。


(レイヤーズ・コンサルティング提供)

 
 

政府が2026年度から一定規模以上の荷主企業にCLO設置を義務付けるのを前に、物流を経営戦略の重要なアジェンダと捉え、業界を超えた知見をぶつけ合い、本音で議論できる場を提供。年に4回程度会合を開き、CLOとして活躍できる素地を作り出していきたい考えだ。

レイヤーズ・コンサルティングのクローズド型倶楽部は既にCFO(最高財務責任者)やCHRO(人事責任者)、CDO(最高デジタル責任者)などの賢人俱楽部を展開している。24年1月には経営トップを中心としたグローバル経営賢人俱楽部を発足させており、今回のCLO賢人倶楽部は7つ目になる。

<開催概要>
頻度:年4回開催
運営:各回でテーマを絞り、講演及びディスカッションを実施。事前に検討テーマを決定し、当該テーマに関する各社の取り組み事例や抱える課題について、ディスカッション時に発表

<メンバー>
会長:盛山正仁元文部科学相

<検討テーマ(予定)>
・物流の可視化:物流のQCDE見える化と課題の特定(品質・コスト・納期・在庫・環境 等)
・物理的施策:物流最適化に向けた物理的施策の方向性
(最適拠点配置、最適配送ルート設計、業界を超えたシェアロジスティクスの実現 等)
・DX施策:物流の基幹システム構築(PSI、ERP、LMS、WMS、TMS連携)、AIによる需要予測の精度・最適ルートシミュレーションの精度向上
・次世代DX施策:物流における複数パラメータを加味したパターン別配送シミュレーションの高度化、輸送機器の完全自動化(自動運転化)の実現可能性、物流MaaSの実現可能性 等
・品質・コスト:ゼロベースでの配送条件の過剰品質見直し(配送時間、配送頻度、配送便数 等)、物流トレーサビリティ、タッチポイント削減、梱包仕様の見直し 等
・人材施策:ドライバーや庫内作業人員の確保、ロボット化・自動化の展望や実現可能性 等

(藤原秀行)

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