三菱ふそう、日本など3カ国で300人以上の正社員中途採用へ

三菱ふそう、日本など3カ国で300人以上の正社員中途採用へ

サプライチェーン管理など間接部門、企業の競争力強化図る

三菱ふそうトラック・バスは7月16日、グローバルで計300名以上の正社員を中途採用する活動を7月に始めたと発表した。

CASE(つながる車、自動運転、カーシェアリング、電動化)技術への対応や「2024年問題」など、商用車を取り巻く環境が大きく変化する中、グローバルで大規模な人材採用に踏み切り、より多様かつ専門性に富んだ集団として、企業の競争力強化を目指す。



採用活動は三菱ふそうと日野自動車が経営して誕生する新会社が発足予定の2026年4月以降、三菱ふそうが現在の親会社、ドイツのダイムラートラックの連結対象から外れる見込みであることを受け、同時に三菱ふそうブランドの継続的成長を目指すのが狙い。

外部からの中途採用を大規模に行い、経営統合後も競争力の強化を図る。採用活動で採用した社員は統合新会社ではなく傘下の三菱ふそうに勤務する予定。

採用活動は日本、アラブ首長国連邦(UAE)、ポルトガルの3カ国が対象。営業やアフターサービス、人事、IT、購買、研究開発、財務、品質管理、サプライチェーン管理、法務、コンプライアンスなど、間接部門の多様な職種で募集する。

7月から順次募集職種を増やす予定。300人規模の中途採用は三菱ふそうグループとして過去最大規模になる。

三菱ふそうは2024年末時点でおよそ1万人が働いており、うち外国籍従業員は65カ国・地域の国籍を持つ約1100人が勤務している。約170の国と地域でトラック・バスを販売しており、グローバルな環境で日々の業務に取り組むことが可能。

国内自動車メーカーで最も早い2014年に在宅勤務制度を導入するなど、積極的な働き方改革に取り組んでおり、現在も国内の従業員にはフレックスタイム制やリモートワーク制度など、選択可能なワークスタイルを提供している。



(藤原秀行)

雇用/人材カテゴリの最新記事