カナダのアリマンタシォン、セブン&アイへの買収提案を撤回★続報

カナダのアリマンタシォン、セブン&アイへの買収提案を撤回★続報

「誠実な関与が継続的に欠如」と批判

カナダのコンビニやガソリンスタンド運営大手アリマンタシォン・クシュタール(ACT)は7月16日(現地時間)、セブン&アイ・ホールディングスへの買収提案を撤回すると発表した。

ACTはセブン&アイの取締役会宛ての文書を公表。この中で、今年5月に交渉に関する秘密保持契約を締結したと発表して以降、「提案の推進を促進するような誠実かつ建設的な関与が一切見られない」と非難。「誠実な関与が継続的に欠如していることを踏まえ、提案を撤回する」と伝えている。



セブン&アイは2024年7月、ACTから買収提案を受けたことを開示。買収総額は約7兆円と見込んでいた。

両社は米独占禁止法の規制に抵触する可能性があるセブン&アイの米国内約2000店舗の売却についても協議していたが、白紙となった。

セブン&アイは7月17日、ACTの決定について「不本意ではあり、ACTが発表したリリース上の数多くの誤った記述について賛同しかねるものの、想定され得たものとして受け止めている」との談話を発表。北米のコンビニ事業会社の株式上場などを通じ、自社グループ単独で成長を目指す方針を強調した。

(藤原秀行)

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