郵船ロジ、欧州ウォルデングループでヘルスケア物流手掛けるモビアントを2100億円で買収へ

郵船ロジ、欧州ウォルデングループでヘルスケア物流手掛けるモビアントを2100億円で買収へ

事業規模拡大図る

日本郵船と郵船ロジスティクスグローバルマネジメントは7月17日、欧州のグループ会社Yusen Logistics(Europe)(YLEU)が、欧州の物流企業Walden(ウォルデン)グループでヘルスケア物流事業を手掛けるオランダのMovianto International(モビアント・インターナショナル)を買収すると発表した。

YLEUがモビアントの全株式を取得、完全子会社化する。取得額は約12億5000万ユーロ(約2100億円)。買収の手続きは2025年中の完了を見込む。



ウォルデングループのヘルスケア物流事業は欧州12カ国・138拠点で展開。コントラクト・ロジスティクス(3PL)や4PL、ファーストマイル輸送、医薬品の配送を手掛け、温度管理が必要な医薬品・医療機器の輸送で高い専門性を備えている。

郵船ロジスティクスグループは、長期的に安定成長が見込まれるヘルスケア物流を重点分野の一つに位置付けており、今回の買収で欧州のヘルスケア物流の事業規模拡大を図る。

モビアントはグルーブで約5400人の従業員を抱え、2024年度のグループ売上高は約79億ユーロ(約1340億円)。

(藤原秀行)

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